北海道のスーパーで魚屋をやって20年以上、魚のことは魚屋に聞け!!長年培った技術、経験、知識をお教えします。
ワイルドなフォルムに反して、めちゃくちゃおいしい。北海道では、人気がある魚の一つ。
八角(はっかく)トクビレ
について紹介します。
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見た目がねぇ・・・
食べたことないけど、
美味しいのかしら??
![かつおたたき](https://i0.wp.com/sakanayanohow-to.com/wp-content/uploads/2019/07/illustrain10-eto-syokugyou06.png?w=1256&ssl=1)
美味しいですよー
食べたことなければ、
一度、ご賞味ください。
時間のない方は、目次より気になるところへジャンプしてください。
八角とは
八角とは、トクビレのことを、
北海道では、八角と呼ばれています。
白身で肉質もよく脂ものっていて、めちゃくちゃうまい‼️
刺身やルイベ、鍋もの、みそ汁などで食べられます。背割りにして内側に味噌を塗って焼く「軍艦焼き」と呼ばれる食べ方もあります。
八角(ハッカク)の名前の由来
八角(ハッカク)の名前の由来は、体の断面が八角形をしているので、「八角」と北海道では、一般的に呼ばれています。
他にも、地域によっては「カガラミ」や「カクヨ」と呼ばれています。
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形が八角型だからハッカクってストレートすぎない・・・
トクビレの名前の由来
トクビレの名前の由来は、オスの第2背びれと尻びれが長く大きく発達していることから、特別大きな鰭(からついたとされています。
八角(トクビレ)の産地
北海道のオホーツク海沿岸、富山湾以北及び、朝鮮半島東岸からサハリン西方の間宮海峡までの日本海沿岸、塩釜以北の本州から北海道の太平洋岸に分布しています。
![かつおたたき](https://i0.wp.com/sakanayanohow-to.com/wp-content/uploads/2019/07/illustrain10-eto-syokugyou06.png?w=1256&ssl=1)
北海道のほとんどの地域で獲れるってこと。
八角(トクビレ)の漁法
実はこの八角、八角を専門に狙いをつけた漁業はないんです。
ほとんどが、沖合底引き網や、カレイ類を狙った底刺し網漁で、一緒に水揚されています。
昔は、市場に出回わず、漁師さんが食べていたが、
あまりにも美味しいので、魚屋や居酒屋に並ぶようになったとされています。
八角(トクビレ)の旬
八角は一年中通して食べられますが、旬は11月~2月。
型が小さいメスや夏場のオスは比較的安価で取引され、
旬を迎えたオスは高値で取引されている。
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雄と雌の違いは、ヒレの大きさ!!
雌が小さいのです。
八角(トクビレ)の卸し方
![かつおたたき](https://i0.wp.com/sakanayanohow-to.com/wp-content/uploads/2019/07/illustrain10-eto-syokugyou06.png?w=1256&ssl=1)
独特のフォルムをしているので、卸し方はこんな感じです。
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まず、頭から包丁を入れます。(下の皮の所まで)
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そのまま、下の皮に沿って包丁を引きます。ざざぁっと。
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これで、まず、下の皮が剥がせました。
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次は、反対にして、上の皮に沿って包丁を引きます。ざざぁっと。
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こんな感じになります。
塩焼きする場合は、この状態で、塩を振って焼きます。
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刺身にしたり、焼いたりするのに、横の皮が邪魔な方は、
横の皮を摘まんで、ペリペリペリと手で剥がします。
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全部皮を剥がすとこんな感じ。
剥がした皮は、揚げるとパリパリになって、煎餅みたいでおいしいですよ。調理の仕方は後述しましたので、是非参考にして料理してみて下さいね。
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後は、普通に大名卸で三枚卸しにします。
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中骨も、皮と一緒に揚げるとおいしいですよ。
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八角の正肉の出来上がり。
ただ、厄介なのが、
八角は、アニサキスが潜んでいるんです。(特に夏場‼️)
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よく見ると、ハラスの所に。
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ひっくり返して見ると、ここにも。右の方は大きいので、すぐわかりますが、左のは小さくて注意しないと見落とす危険性があります。
生で食べる場合は、十分注意して、自己責任でお願いします。
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スーパーでは、八角の刺身を提供する場合は、お客様に安心、安全な商品を提供する義務がありますので、24時間以上冷凍してから、販売します。
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開きの場合は、普通に背開きで卸せます。
八角(トクビレ)の料理
八角(トクビレ)の刺身
歯ごたえのある白身魚で、醤油を弾く位の甘い脂の乗り具合と濃厚な旨味が最高です。
スライスする時は、薄くするといいです。
八角(トクビレ)の塩焼き
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個人的には、八角を食べるなら、
八角の開きが一番好きです。
八角を開いて、塩を振ってしばらく塩をなじませてから焼く。
八角から、滴る脂が適度に脂っぽさをなくしてくれて、
身はホクホクでジューシーな仕上がりに!!
めちゃくちゃ
おいしいです‼️
食べたことない方、
一度、お召し上がりください‼️
やみつきになりますよ。
八角(トクビレ)の皮せんべい
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パリパリの食感がたまらない‼️
おやつやつまみに最高です‼️
八角(トクビレ)の軍艦焼き
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郷土料理とされていて、
開いた八角に味噌をのせて焼く。
香ばしくなった味噌と絡めながら食べる。
脂の乗った白身と香ばしい味噌がとても合う一品!!
八角(トクビレ)の汁物や鍋
八角をぶつ切りにして、入れる野菜によって、
塩味、醤油味、味噌味、キムチ味など、
どんな味でもO.k!!
八角からあふれ出す脂が、スープの上で広がります。
八角(トクビレ)の煮付け
醤油を弾いていた身に、うまく醤油が馴染み込みほろほろに!!
ご飯が何杯でも食べれちゃいます。
手軽に簡単料理できる調理器があるのを知っていますか?これを使って『ラク』しませんか?
SNSでの八角(トクビレ)の話題
八角(トクビレ)の保存方法
ハッカクの保存方法は、鮮度にもよりますが、冷蔵で3~5日位。嗅いで臭がキツいとアウト‼️
すぐ内臓を除去してくださいね。
ハッカクは、冷凍保存ができる!!
購入されて直ぐに召し上がらない場合や安かった時にストックする際は、冷凍保存してください。
冷凍する際は、買ってきて、そのままパックのまま冷凍せずに、八角(トクビレ)の栄養 ビタミンEを多く含み、そのほか、ビタミンA、B2、カリウムを含みます。 食品成分データベース(文部科学省)より 強い抗酸化力を持ち、細胞の老化を防いでくれます。同じく抗酸化作用をもつビタミンCと助け合って働きます。血管や血液成分を酸化から守り、血栓をできにくくして血液の流れをスムーズにする働きがあるとされています。 目や皮膚の粘膜を健康に保つ働きや、成長促進作用があるとされています。また体内の酸化防止やガンの予防や治療に期待できるとされています。 糖質や脂質の代謝を促進させ、細胞の再生や成長を促進する働きや粘膜を保護する働きがあるとされています。 ナトリウムとともに体内の浸透圧を調節し、水分を保持する働きがあるとされています。 八角(トクビレ)について紹介させていただきました。 八角の卸し方、お分かり頂けましたか? 八角と言う名前は地方名で、正式にはトクビレ。 産地は、ほとんどが北海道。 他の魚と一緒に水揚され、旬は11月~2月。 八角の料理として、刺身、塩焼き、軍艦焼き、汁物・鍋、煮付け、から揚げなどなど・・・ 八角には、血液の流れをスムーズにすると言われるビタミンEを多く含み、 目や皮膚の粘膜を健康に保つとされるビタミンA、 細胞や粘膜に働きがあるとされるビタミンB2、 体内の水分を保持する働きがあるとされるカリウムが含まれている。 以上、八角について、おしまい!! ぜひ、ぜひ 八角食べてみてください‼️ ▼おすすめする美味しい開きほっけはこちら▼ この、開きほっけはオッチャンのスーパーでも取り扱いしていて、お客様から好評です。 年末では、お歳暮の贈り物としても大好評でした。ホント、ありがとうごさいます。ビタミンE
また、血行をよくする働きもあることから、血行不良が原因となる肩こりや頭痛の改善が期待できるそうです。ビタミンA
ビタミンB2
カリウム
腎臓でのナトリウムの再吸収を抑え、尿への排泄を促すことから、ナトリウム過剰による血圧上昇を抑えます。
また、カリウムが不足すると筋肉の動きが悪くなり、手足のしびれやけいれんを起こすことがあります。近くで八角が売っていないけど食べたい方におすすめ商品
まとめ
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